柳澤 紀子 Noriko Yanagisawa
夢の地面 Dreams of the Land
会期 2010年11月27日(土)〜12月25日(土)
火〜土 12:00〜19:00 / 日・月・祝日休
"夢の地面" エッチング、アクアチント、メゾチント、スピットバイト 2010
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Dreams of the Land " etching, aqatint, mezotint, spitbite 2010
"夢の地面" エッチング、アクアチント、メゾチント、スピットバイト 2010
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Dreams of the Land " etching, aqatint, mezzotint, spitbite 2010
Copyright (c) 2010 Noriko Yanagisawa and KIDO Press, Inc. All rights reserved.
<作家・展覧会紹介>
このほどキドプレスでは、柳澤紀子と新作版画集を制作いたしました。
詩画集『夢の地面』は、銅版画6点と表紙、裏表紙を合わせ8枚が納められています。
表紙の吉増剛造による詩は、柳澤紀子のこれまでの作家としての歩み、また今回の版画集との出会いについて綴られ、そこから始まる雄大な作品世界の入り口へと向かうプロローグとなっています。
作家の小柄な体から想像もできない程のダイナミックな構成と、瞼に焼き付く強いフォルム、そして幾重もの線の集積によって生み出される艶やかな黒によって、巨大な画面は、まるで波打つ地面のように、観る者に等身大のスケールで迫ってきます。
柳澤紀子はこれまで世界各地を自らの足で旅し、その地に根付く歴史・文化・思想・民族と、それらが織りなす人間模様、人々の営みの深層部へと心の目を向け、対峙し、感じた真理を表現し続けてきました。
身体を媒体にして、版画やミクスドメディア、インスタレーション、モニュメント・・・とさまざまな表現で私たちに問題を投げかけています。
そして今回は、その集大成とも言える力強く美しい作品となって仕上がりました。
是非この機会にご高覧賜りますよう、よろしくお願いいたします。
<作家プロフィール>
柳澤 紀子 / Noriko Yanagisawa
1940 静岡県浜松市に生まれる。
1963 東京藝術大学美術学部油画科油画専攻卒業
1965 東京藝術大学大学院油画研究家油画専攻修了
1971-75 ニューヨークに滞在
プリントメーキングワークショップで制作
1992 文化庁派遣芸術家在外研修員としてロンドンに滞在
2003 武蔵野美術大学造形学部油画学科版画研究室教授
<主な展覧会>
2009 個展・ティコティン日本美術館(国際交流基金後援 ハイファー、イスラエル)
個展「水邉の庭」静岡県立美術館
2008 個展「永遠の瞬間 越境する身体」酒田市美術館(山形)
「魔女たちの九九展」武蔵野美術大学美術資料図書館/ヒルサイドフォーラム(東京)
2007 「旅展 異文化との出会い そして対話」(文化庁主催)国立新美術館
2005 個展・中京大学アートギャラリーC・スクエア(名古屋)
2004 「HANGA 東西交流の波」東京藝術大学大学美術館
2003 「越後妻有アートトリエンナーレ2003」(モニュメント“融”恒久設置 新潟)
2002 「DOMANI・明日展-文化庁芸術家在外研究制度35周年記念-」安田火災東郷青児美術館(東京)
「日本バングラディッシュ国交30周年記念展」バングラディッシュ ナショナルギャラリー
2001
個展・サンパウロ州立博物館(国際交流基金後援 ブラジル)
個展・ヒルサイドフォーラム(東京)
2000
個展・掛川市二の丸美術館(静岡) など
<主なパブリックコレクション>
東京藝術大学美術館、武蔵野美術大学美術資料館、城西国際大学水田美術館、埼玉県立近代美術館、東日本鉄道文化財団、池田20世紀美術館、掛川市二の丸美術館、浜松市美術館、町田市国際版画美術館、酒田市美術館、ティコティン美術館(イスラエル)、サークレーギャラリー スミソニアン(アメリカ)、サンフランシスコ市立美術館(アメリカ)、米国議会図書館、バングラディッシュ・シルパカラアカデミー、ブルガリアナショナルギャラリー、ルーマニア国立美術館 など